イメージベース オートメーションの概要
前の章で、グラフィカル ユーザー インターフェース内の UI 要素の絶対および相対的なスクリーン位置をベースにしているために、テキストベース オートメーションが失敗する例を挙げました。この章では、イメージベース オートメーションのシンプルかつ強力な概念について説明します。
サンプルの準備
前の章で説明したように、カレンダー ビューの変更を例に取り上げます。

Image-based test example preparation
デモ アプリを起動し、Image-based automation タブを選択します。
Ranorex Studio で、ソリューション ウィザードを使用して新しいソリューションを作成し、Recording1 を開きます。
Recording1 のレコーディング モジュール ビューで、RECORD をクリックします。
イメージベースのレコーディング
ここでは、前の章でおこなった手順を、イメージベース オートメーション モードでレコーディングします。

Recording calendar dates in image-based automation mode
イメージベース オートメーションを有効にします。
カレンダーの日付、’24’, ’25’, ’26’ のクリックをレコーディングします。
イメージベース オートメーション モードでレコーディングされた、カレンダーのマウス クリックを表す 3 つのアクションが、アクション テーブルに表示されます。
メモ
イメージベース オートメーションは、デフォルトのテキストベース オートメーションとは見た目が異なります。Ranorex Recorder はレコーディング中、識別した要素を、テキストベース オートメーションの場合には紫色の枠で表示するのに対して、イメージベース オートメーションの場合には緑色の枠で表示します。

Green UI-element detection frame during image-based automation
テキストベース バリデーションでは、バリデーション対象の要素を紫色の枠で表示
イメージベース バリデーションでは、バリデーション対象の要素を緑色の枠で表示
テスト結果
テストの実行結果は、テキストベース オートメーションの場合と同じ結果になります。

Test result in image-based automation mode
結果:
- テスト レポートには、3 つのアクションが実行されたことが表示されます。
- Ranorex Recorder は、レコーディングしたカレンダー日付を正しく識別しています。
テスト条件の変更
テスト条件を変更し、カレンダーを別の月の表示に変更します。この条件でのイメージベース オートメーションの結果を確認します。

Changed calendar view
カレンダーの表示を、January 2018 から February 2018 に変更します。
テスト結果
テスト条件を変更した状態でのテスト結果を確認してみましょう。

Image-based test result with changed test conditions
結果:
- 日付の位置は、別の場所にあります。
- それにも関わらず、Ranorex は日付の ’24’, ’25’, ’26’ を正しく識別しています。