属性ベース バリデーションの例
この章では、簡単な例を使用して、属性ベース バリデーションの概念について説明します。この章を進める前に、⇢ テストのバリデーション を確認ください。
⇢ テキストベースのバリデーション も属性ベース バリデーションの一種ですが、もっとも頻繁に使用されるバリデーションのため、別の章で説明しています。
スクリーンキャスト
The screencast “Attribute-based validation” walks you through the information found in this chapter.:
サンプル ソリューションのダウンロード
この章の手順を実行するには、以下のリンクからサンプル ソリューションをダウンロードしてください。
サンプル ソリューション
Theme: Build a test
Time: 15 minutes
インストール:
任意のフォルダーに解凍します。
Ranorex Studio を起動し、ソリューション ファイル AttributeBasedValidation.rxsln
を開きます。
ヒント
このサンプル ソリューションは、Ranorex Studio 8.0 以降で利用できます。8.2 以降を利用している場合には、ソリューションのアップグレードをおこなってください。
テストの定義
テストのレコーディングを開始する前にテストを定義します。テストは 5 つのステップで構成されます。
1. Ranorex Studio Demo Application を起動します。
2. UI-element text area タブをクリックします。
3. Green light ラジオボタンをクリックします。
4. ラジオボタンの横に、緑色の矩形が表示されることを確認します。
5. Demo Application を終了し、レコーディングを停止します。

Attribute-based example test definition
レコーディングの準備
ソリューション ウィザードを使用して、デスクトップ テスト ソリューションを作成します。ウィザードの 2 つ目の画面で、テスト対象アプリとして Demo Application を選択します。

テスト対象アプリとして選択された Demo Application と、自動起動オプション
ソリューション ウィザードを完了後、Ranorex Studio で Recording1 タブをクリックします。
テストのレコーディング
ヒント
ホワイトリストを使用していない場合、レコーディングを開始すると、テスト対象アプリ以外への操作も含めて、その後のすべての操作が記録されます。
- Pause/Continue ボタンで、レコーディングを一時停止/再開できます。
- Stop ボタンで、レコーディングを停止します。
Recorder control center については、Ranorex Studio 基礎 > Ranorex Recorder > ⇢ Recorder control center とホットキー を参照してください。
ホワイトリストについては、Ranorex Studio 基礎 > ⇢ ホワイトリスト を参照してください。
Recording1 のレコーディング モジュール ビューで、RECORD をクリックします。Ranorex Studio がタスクバーに自動的に最小化され、Recorder control center が表示され、レコーディングが開始されます。

Starting the test recording
テスト対象アプリにフォーカスします。
Green light ラジオボタンをクリックします。

属性ベース バリデーション
この例におけるバリデーションの目的は、ラジオボタンのクリック後に、色付きの矩形が正しい色で表示されるかを確認することです。
これは、UI 要素の Color 属性を検証する必要があるため、属性ベース バリデーションを実行します。
以下の手順でおこないます。
バリデーションの有効化
Validate をクリックします。レコーディングが一時停止され、バリデーション モードに切り替わります。

バリデーション要素の選択
バリデーション要素を選択します。
- 緑色の矩形にマウス オーバーします。紫色の枠 が表示されます。
- 紫色の枠が、バリデーション対象となる要素を示します。
- 緑色の矩形にフォーカスし、クリックします。

バリデーション要素の確認
UI 要素を確認し、次へ をクリックします。

選択されたバリデーション要素:
- role として
Container
を、ControlName
として pnlColourPanel を持つ UI 要素
UI 要素のスクリーンショット
バリデーション属性の定義
Exists 属性と BackColor 属性を選択し、OK をクリックします。

一般的な属性 Exists は、デフォルトで選択されています。
値が Green となっている動的な属性 BackColor は、今回選択すべき属性です。
レコーディングの完了
バリデーションの設定が完了すると、Ranorex はレコーディングを自動的に再開します。次のステップで、レコーディングを停止します。

Recorder control center で Stop をクリックしてレコーディングを停止します。
結果
レコーディングを停止すると Ranorex Studio に戻ります。アクション テーブルには、記録された 3 つのアクションが含まれます。アクション #3 がバリデーションです。

Recording result of attribute-based validation example
バリデーション アクション
バリデーションの種類
- 実行されるバリデーションの種類です。
- 9 つの種類があります。

Validation type operators
参照
バリデーションの種類の詳細については、Ranorex Studio 基礎 > アクション > ⇢ アクションのプロパティ を参照してください。
バリデーション属性:
- このカラムは、バリデーション属性を表します。
- この例では BackColor 属性です。
- ドロップダウン メニューから他の属性を選択することもできます。
期待値:
- 固定値または変数を指定できます。
リポジトリ アイテム:
- このカラムは、アクションにリンクされているリポジトリ アイテム、つまり、バリデーションが実行される UI 要素を表します。
バリデーションの解説
このバリデーションは以下のように解釈できます。
UI 要素 PnlColourPanel
の属性 BackColor
の値が Green
と等しい場合、バリデーションが成功 (True
)